令和6年11月17日(日)、松山小中学校PTA連合会と松山市文化・スポーツ振興財団が主催する小中学生対象の職業体験イベントが、松山市総合コミュニティセンターで開催されました。振興会 中予支部では、自動車整備士の人材不足と言われ続けている中で、子供たちに少しでも自動車整備士の仕事に興味を持ってもらえるよう、平成27年度からこのイベントに参加しています。平成26年度に城南ブロックの皆さんが初出展されてから、コロナ禍で『オンライン版』となり動画を撮影した令和2年度も含めると、今回で11回目の出展となりました。 |
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今回は54業種の企業や団体などが出展し、主催者から発表のあった参加生徒数は1300名。令和6年5月1日現在の松山市の小中学生は、36,850人。小学生のお子さんが居る職員に聞くと、学校毎に参加人数が割り振られており、参加希望を出してもなかなか参加できないプラチナチケットのようです。
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私たち「自動車・バイク整備士」の会場では、中予支部役員と青年部役員の14名が、64名の子供たちをお迎えしました。1コマ45分の授業を、休憩を挟んで5回行います。
授業内容は、オリジナルのテキストを使って座学をした後で、4グループに分けて実習を行います。今回は、これまでにも実施してきたエンジンの分解、ホイールの脱着、バッテリーの接続に加え、ブレーキの説明、故障診断、手工具の説明を追加しました。始めてみると、今の子供たちは、私たちの世代が子供の頃と感覚が違うと思わされることがたくさんありました。子供たちが何に興味を持っているか分からなくて、手探りで授業内容を構成しましたが、興味津々で参加してくれた様子でホッとしています。 |
今回スキャンツールや手工具の説明を加えてみて、予想以上に子供達の興味があったように思いました。自動車整備業界は、人材不足と言われ始めてから随分経ちましたが、このようなイベントを通して、「これからの自動車整備士は、こういう仕事がたくさんあるんだよ。」と知ってもらうことで、これまでとは違った視点から整備士、メカニックの仕事に興味をもってもらえるのではないかと感じました。今後も、子供たちにもっと興味をもってもらえるよう、内容を充実させて出展したいと思っています。
会場の様子は、キャプション(写真の説明書き)をご覧ください。
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開講前にやってきたてんけんJr.
得体のしれない生き物の登場に、気がついた子たちは気になってしょうがない様子でした。(笑)
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先ずは、座学のお勉強。
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座学の後は実習。
道具を持たせると、男の子は止まりません!(笑)
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支部で、オリジナルの教材を作っています。
一時流行ったハンドスピナーから、ベアリングの役割をイメージできるかな???
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ホイールの脱着教材を使った作業。
一度取り外したホイールを、トルクレンチを使って確実な取り付け。これ、とっても大事!
『お・と・さ・な・い』
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ブレーキ装置の模型を使って、止まる仕組みを説明した後で、ブレーキペダルを踏んで体験。
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初の試み①
意外にも喰いつきが良かったのが、工具の説明。
子供の頃、大人が使っていた『道具』を使ってみたくなかったですか?「これは何に使うの?」とか、「どういうときに使うの?」など、たくさん質問してくれたり、触ってみて凄く嬉しそうにしてくれたりする子供たちを見ていると、私たちも嬉しくなりました。
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初の試み②
スキャンツールを使って、故障診断の体験。
小学生がスキャンツールを使っているという、シュールな写真が撮れました。(笑)
子供たちが、簡単にスキャンツールを操作してしまうのにはビックリです。「ゲームをしているみたい。」という声も聞こえてきましたが、スマートフォンやゲーム機を触るように何の抵抗もなく操作している様子を見ると、整備士、メカニックとしての素質は十分にあるように思えました。スキャンツールなど、いともたやすく操ってしまうかもしれません。
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バッテリーの説明。
バチバチッ🎆とショートさせて、子供たちを少し脅かせておいて…
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「うわわわわわわわ~!なんちゃって~。」
と、おどけてみる。(笑)
子供たちからは、微妙な笑い。
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子供たちから、立派な感謝状をいただきました。
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てんけんJr.が出てきたタイミングで視察にいらっしゃった、衆議院議員 塩崎彰久先生。
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「自動車・バイク整備士」の休憩時間に視察にいらっしゃった、愛媛県議会議員 川本健太先生。
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役員の皆さん、1日お疲れさまでした。 |
写真:中予支部、本会事務局
編集:企画調査課 大北